葉 隠

葉隠について

葉隠」は、江戸時代中期に書かれた書物であります。肥前鍋島藩士であった山本常朝が武士としての心得を口述し、それを同藩士田代陣基が筆録しまとめたものであり全11巻からなります。葉可久礼とも。『葉隠聞書』とも言われています。

 この「葉隠」は一般の武士を対象にした武士道の理論ではなく、藩主に仕える者の心構えとか、佐賀鍋島藩の歴史や習慣に関する事項を纏めたものでありました。江戸時代には公開が憚られ、一部の人々にしか知られていなかった、とも言われています。

「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」

 「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」

『葉隠』の記述の中で特に有名な一節でありますが、『葉隠』についての本当の意味を理解しないで、ある目的のためには死をも厭わないとする叓を「武士道精神」と解釈されてしまっている事が多い。実際、大東亜戦争中の特攻、玉砕や自決時にこの言葉が使われた事実もあり、現在もこのような解釈をされるケースが多い事は非常に残念であります。

しかしながら、そのような解釈は全くの見当違いであります。「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」で始まる一節は、以下のようなものである。

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